葬儀の際には、親戚代表挨拶を行うのが通例です。親戚代表挨拶は、大抵喪主が行いますが、憔悴しきっているなど喪主が行うことが困難な場合には、代わりの方が行っても良いとされています。タイミングは、故人を送り出すお花入れの前後に行います。
また、火葬後に参列者に対してふるまわれる食事の際にも行います。これらの挨拶は、生前故人がお世話になったことと、わざわざ足を運んで参列してくれたことに対して、故人に代わって感謝の気持ちを述べることを目的としています。
はじめに感謝の気持ちを述べ、最後にこれからもよろしくお願いしますと述べることが基本です。あとは、思い出話を交えたりしても良いですし、簡潔にまとめて伝えても良いです。できるだけオリジナルの言葉で伝えた方が気持ちが伝わります。
一つ故人の性格を言い表すような生前のエピソードを盛り込むと、印象深く感謝の気持ちを伝えることが出来るでしょう。また、故人と特に親しかった方に特別にメッセージを添えても良いでしょう。ただ、亡くなられた後は葬式の準備だけでもとても忙しくショックも大きいでしょうから、なかなか考えることが出来ないケースも少なくありません。
そんな場合は、インターネットなどで適切な文例が紹介されていますので、参考にしてみましょう。葬儀会社によっては、定型文を用意してくれるところもあります。暗記する余裕がない場合も、もちろん紙に書いたものを読み上げても問題はありません。